シェアキッチンとは?

一つのキッチンを、複数の料理人で時間や区画でシェアしながら料理を提供する厨房施設のことをいいます。他にも、レンタルキッチンやクラウドキッチンと言ったり、間借営業やポップアップとも言ったりします。飲食店を始めたい方やマルシェへの出店チャレンジ、料理のスキルアップを目指したい方など、さまざまな人にとって魅力的な選択肢で、少しずつ件数も増えています。では、シェアキッチンとはどんなものなのか簡単にご説明します。

1.シェアキッチンの特長

① キッチンを利用した様々なビジネス展開が可能

  • デリバリー専用飲食店: 客席を持たずに、UBER専門店(ゴーストレストラン)の開業
  • キッチンカー: キッチンカーで販売する料理の仕込み調理として
  • 料理教室: 料理教室やワークショップの開催
  • メニュー開発・試作: 飲食店やメーカーの新しいレシピ開発や試作
  • 動画制作: 料理動画の撮影スタジオとして
  • マルシェやイベント:マルシェやイベント参加用に調理
  • ネット販売:SNSなどを通じてWEBで商材販売

② 今までになかった場所

今までは、誰もが営業許可のある場所を自分で準備しなければいけませんでしたが、シェアという概念が根付いたことでここ数年で広がっているビジネスモデルです。
ただし、法律がおいついておらず自治体によっては認められていない業態でもあります。

2.シェアキッチンの種類

シェアキッチンには、大きく分けて2つの種類があります

① 営業許可取得済のシェアキッチン

  • 食品衛生法に基づいた保健所の発行する営業許可を取得しており、調理したものを販売できる
  • ショップ立上げやイベント販売、ケータリングなど、本格的な事業展開を目指す方におすすめ

② 営業許可取得していないシェアキッチン

  • 料理教室やワークショップ、試食会など、販売を伴わない利用が中心
  • パーティーやコミュニティスペースとして利用したい方に人気

3.シェアキッチンの設備

家庭用から業務用までシェアキッチンによって設備が違います。

①業務用の調理器具

調理器具や食器が揃っているため、コストをかける必要を最小に抑えられる

②普段使わない調理道具が使える

自分の家には無い機械や道具に触れる

③必要な設備が完備

場所によって業務用の冷蔵庫や冷凍庫やオーブンなどが完備されており多量調理が可能にな

4.シェアキッチンにおけるコミュニティ形成

新しいことを始めたい人が集まる場所としても活用されています。

① 情報交換やコラボレーション

他の利用者と情報交換やコラボレーションの機会が生まれる

② 食に関するイベントや出店

食に関するイベントや出店情報が共有される

5.シェアキッチンを利用するメリット

シェアキッチンを利用する事で得する事は?

①営業許可不要

営業許可を取得しなくても商売が始められる

② 初期費用を抑える

物件を取得したり賃貸より安く、機材も購入する必要が無いため初期費用が抑えられる

③ 目的に合わせた期間で利用

1時間などの短期~長期まで、目的に合わせて利用できる

④ 交流できる環境

食に関わる様々な交流を通じた、新たな発見やアイデアが生まれやすい環境

⑤ ビジネスの立ち上げサポート

まず始めることで資金調達や保険が対応できる様になる

6.シェアキッチンを利用するデメリット

シェアキッチンを利用する事で気を付けなければならない事は?

① 設備を共有

他の利用者と設備を共有するため、使いたいときに使えないことがある

② 衛生管理

他の利用者との衛生管理がしっかりできていないところは注意が必要

③ 保管が難しい

調理した材料や器具類などは利用後置いておけず、毎回持ち帰る必要がある

7.シェアキッチン選びのポイント

シェアキッチンで自分に合った場所や設備はどういうところ?

①販売や持ち運びに適した立地

イベントの多い地域に近いこと・交通の便が良いこと・階段やエレベーターが無く持ち運びが便利な事

②多量調理が可能な設備と広さ

2~3人は入って作業できる広さで、大きめのオーブンなど業務用調理器具や設備が利用できること。冷蔵や冷凍の容量にも注意

③柔軟な利用時間

好きな時に調理できるか?深夜・早朝・休日であっても営業しているところが良い。副業ではじめる方はここが重要

④適切な利用料金

利用料金や追加料金が高いと製品の販売価格に転嫁されるので結局販売しても売れなくなる為注意しましょう。

⑤相談の可否

困ったときに相談に乗ってくれる人がいるか?他の利用者との交流の機会があるか?がとても大切です。

⑥安全で衛生的であること

HACCPの導入など、衛生的に保たれる環境やルール、他の利用者の意識が高いことが大切です。自分が使う前にどこの誰が使ったかわからないから尚更です。

⑦営業許可の種類が多いこと

飲食店営業許可だけでなく、そうざい製造、菓子製造など許可が多ければ多いほどやりたいことができる可能性が高まります。

当社直営のシェアキッチンはあらゆる課題に対応できます。