食品表示ラベルは「食の安全」を確保するための基本のうちのひとつです。シェアキッチンであればなおさらです。正確に・確実にを心掛けていただきたいので、食品表示について簡単にまとめました。

※食品表示については非常に深く様々な要件や法令踏まえる必要があるため、重要な点を抜粋しています。

前提として当キッチンにおいて、食品表示の内容は販売者責任においてしっかりと販売者さんの責任にて記載していただくようにしています。従って、内容の添削などの責任を負うことがでず、具体的な指導やチェックができないため トラブルや法令違反があっても製造者である当キッチンは対応できません。

表示義務項目

食品表示ラベルは、以下の項目を表示することが義務付けられています。

1.名称 食品の名称を明記します。
2.原材料名使用した原材料を全て記載します。アレルギー物質は太字や枠で囲んで表示します。
3.内容量食品の量を明記します。
4.消費期限または賞味期限食品の品質が保たれる期間を示します。
5.保存方法食品の品質を保つための保存方法を明記します。
6.製造者・販売者食品を製造・販売する方の名称や住所を明記します。
7.栄養成分表示エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などを表示します。

表示のポイント

1.分かりやすい日本語で表示消費者が理解しやすいように、平易な日本語で表示します。
2.表示位置容器包装を手に取ってた時に見える箇所に表示します。
3.文字の大きさ日本工業規格Z8305(1962)に規定されている8ポイント以上が基本。
ただし、表示可能面積が約150平方センチメートル以下の場合は、
5.5ポイント以上。
4.文字の色背景とのコントラストがはっきりする色であること。
5.アレルギー表示表示の対象アレルゲンは、表示を義務付けるもの(特定原材料)と
通知で表示を推奨するもの(特定原材料に準ずるもの)の2種類があります。
命に係わる事なのでしっかり理解し表示してください。

その他の表示

1.原産国名特定の食品については、原産国名を表示することが義務付けられています。
2.添加物使用した添加物を表示します。
3.遺伝子組換え食品遺伝子組換えの原材料を使用している場合は、その旨を表示します。

表示に関する注意点

1.表示基準食品表示に関する法律や省令に基づいて、表示を行わなければなりません。
2.表示の変更表示内容を変更する場合は、届け出が必要な場合があります。

食品表示ラベルの作成を支援するツールやサービスが多数存在します。これらのツールを利用することで、より正確かつ効率的にラベルを作成することができます。

具体的な表示例

菓子: 名称(クッキー)、原材料名(小麦粉、砂糖、バター、卵など)、内容量(150g)、消費期限(2024年12月31日)、保存方法(常温保存)、製造者(株式会社〇〇)、栄養成分表示(1個あたり)

より詳しい情報が必要な場合、名古屋ではガイドが示されています。会員登録後事前レクチャー時にて共有させていただくマニュアルにてご確認いただけます。

食品表示ラベルは 正確かつ分かりやすい表示を行うことが法律で義務付けられているため、会員の皆様には食品表示についての法令遵守を徹底していていただいています。

罰則もそれなりにあります。下記まとめました。

① 表示事項を表示しない又は遵守事項を遵守しなかった場合

2年以下の懲役又は200万円以下の罰金(法第19条)
【法人】1億円以下の罰金(法第22条)

1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法第20条)
【法人】1億円以下の罰金(法第22条)

② 食品を摂取する際の安全性に重要な影響を及ぼす事項について

2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金又は併科(法第18条)
【法人】1億円以下の罰金(法第22条)

3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金又は併科(法第17条)
【法人】3億円以下の罰金(法第22条)

③ 立入検査等を拒んだとき及び自主回収届出をしないとき

50万円以下の罰金(法第21条)
【法人】50万円以下の罰金(法第22条)

難しそうに感じますが、テンプレートや実際の事例を参照して作成し、しかるべきところでチェックをうければ問題ありません。 多くのシェアキッチン会員さんが実際に製造販売しており、現実的な事例をお話すればご安心いただけると思いますので是非お気軽にお問合せください。